フラクショナルレーザーによる美肌治療

肌トラブルを原因から改善するお肌の入れ替え治療

フラクショナルレーザーは皮膚に細かい穴を開けて、皮膚を新しく再生し入れ替える、別名：「スキンリプレイスメント（皮膚置き換え）レーザー」とも呼ばれるレーザー治療です。

フラクショナルレーザーによる治療は、皮膚の1cm²あたりに、およそ1,500にも及ぶ極小さな点状の穴を開ける（蒸散させる）レーザーを照射し、自身の本来持つ創傷治癒能力を強制的に働かせて真皮層の細胞を再生させます。個人差や治療方法による違いはありますが1回の照射で約15～20％の肌の入替えが可能と言われています。

ご自身の本来持つ肌再生機能を呼び覚まさせ、皮膚機能の低下やターンオーバーの乱れを修復すると共に、新しい皮膚が再構築されて古い皮膚と入れ替わることで様々な皮膚トラブルの原因を改善し、健やかな美しい肌に回復していきます。

ニキビに対しては、フラクショナルレーザーの熱作用によって、アクネ菌を死滅させてニキビを改善すると共に、機能劣化またはトラブルを起こしてしまった皮膚の機能を正常な状態に回復し、ニキビ再発を予防します。 また、皮膚再生機能を促すため、クレーター状のニキビ跡の改善にも適しています。

また、創傷治癒を行なう過程で真皮層内のコラーゲン細胞が増生され、お肌にハリや弾力が回復する他、皮膚再生作用により、滑らかに引き締められることでたるみ毛穴を引き締めたり、お肌の表面のキメを整える作用もあります。

表皮と真皮をダイナミックにW再構築するフラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーによって
蒸散された皮膚の断面

皮膚組織を細かく蒸散する（穴を開ける）ことにより、ダイナミックな組織の収縮をスピーディに誘導します。

1.約24時間で表皮が再形成される
⇒ 1次効果、くすんだ表皮が剥がれ落ちる

2.真皮層の修復が始まる
⇒ 2次的効果、真皮からの引締め・真皮の再構築による肌質改善治療

フラクショナルレーザーの皮膚再生のしくみ

フラクショナルレーザーによって蒸散された皮膚は即座に新しい皮膚を再生し始め、ターンオーバーによって、古い皮膚と置き換えられます。そのダイナミックな作用から、1回でも改善作用を実感しやすい治療ではありますが、お悩みの症状の状態により、治療回数を重ねることで肌再生をより活発にしていくことができます。

フラクショナルレーザーによる皮膚再構築の経過

フラクショナルレーザーによって蒸散された皮膚は2日程度で再上皮化しコラーゲン再生が活性化し始め、大体2週間程度で新しい皮膚に生まれ変わります。その間は随時コラーゲンの再構築と生成が行われています。

フラクショナルレーザーは、照射方法をアレンジすることにより、ニキビやニキビ跡、毛穴の開き、小じわ、お肌のエイジングケア（ハリ・弾力）、肌色トーンの改善など、さまざまな症状に臨機応変に対応することができます。

ニキビ・ニキビ跡（水ぼうそう跡）の改善

フラクショナルレーザー照射による加熱作用でニキビの原因となるアクネ菌を殺菌すると共に、皮膚を健康な状態に近づけ再発を予防します。また、化膿ニキビにより瘢痕化（凹み・クレーター化）してしまったニキビ跡も、フラクショナルレーザーによって患部のコラーゲンやエラスチンを造成し、凹みを盛り上げ、目立たなくさせることが可能です。同じ原理で水ぼうそう跡（凹み）にも対応できます。

毛穴の開きの改善

フラクショナルレーザーの照射による熱収縮作用と表面に開いた小さな穴が回復する過程で、皮膚が新しい状態に再構築されることで、毛穴の開きや肌の凹凸が小さく目立ちにくくなります。

小ジワ改善・たるみ改善

自己治癒作用によるコラーゲンやエラスチンが造成されるため、弾力とハリのあるお肌に回復し、小ジワやたるみを改善します。

美肌・くすみ改善

加齢やターンオーバーの乱れによる肌のごわつきを改善し、明るく柔らかい、キメの整った肌に回復します。

ダウンタイムの状態や期間はどのくらい？

フラクショナルレーザーは基本的に、「皮膚を加熱・蒸散し極小の穴を開け、わざと肌ダメージを与え、強制的に回復するような過程を生み出して皮膚再生・コラーゲン組織の増加を図る治療」のため、その特性上、多少なりともダウンタイムが生じる治療です。

フラクショナルレーザーによる
治療後のダウンタイム経過例

※ダウンタイムの状態や期間は治療内容や個人差により異なります。

【直後～3日】・・・赤みやむくみ・熱感が生じます。
【4日～7日】・・・赤みや痛みは落ち着いてきます。この間、お肌がざらつき、点状のかさぶたや古い角質がポロポロと自然に剥がれ落ちたりすることがあります。
【7日以降～】・・・角質やかさぶたがほぼ取れ、新しい皮膚が現れてツルツルしたお肌に変わってきます。

ダウンタイムには個人差があり、あまり赤みが出ない人もいれば、人によっては赤みが数日続くこともありますが、治療後2日以降はメイクで隠せる程度であることがほとんどです。ただし赤みの状態が心配な方は、まず目立たない部分で数ショットお試しいただき、ダウンタイムを確認した後、休暇の手配などをして頂き広範囲の施術をお受けいただくとよいでしょう。また、ダウンタイム自体を少なく抑えた治療方法も当院ではご選択いただけますので、お気軽にご相談ください。

ダウンタイムを抑えた治療方法も選択可能です。

フラクショナルレーザーは照射方法や出力を調整が行える治療ですので、お悩みの症状や肌質、ライフスタイル・ご希望により、よくご相談・検討した上でダウンタイムを抑えた治療方法をご選択いただくこともできます。

皮膚の深部に強いパワーで照射した場合

【メリット】1回の効果が高い・少ない回数で改善効果が得られる
【デメリット】痛み・赤み・腫れなどが強くダウンタイムも長い。一時的な色素沈着が起こる場合がある。
適した方・・・ニキビ跡・瘢痕・水ぼうそう跡が深い方、なるべく少ない回数でお肌を美しく改善したい方

皮膚の浅部に標準～弱めのパワーで照射した場

【メリット】痛み・赤み・腫れ等が少なくダウンタイムが短い・日常生活に支障が出にくい
【デメリット】一回での効果は少ない・複数回の継続治療が必要
適した方・・・仕事や学校が休めない方、他人に治療を知られることなくお肌をきれいにしたい方