まだまだ暑いこの季節、外出先から戻ったあとなど、ワキ汗のにおいが気になりがちですよね。
また、パートナーのワキ汗のにおいを改善したいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ワキ汗がにおう原因を知れば、その解消方法も見えてきます。
今回は、どうしてワキ汗はにおうのかと、解消方法をご紹介いたします。
ワキ汗のにおいが気になる2つの原因
まず前提として、ワキ汗は誰でも多少はにおいますので過敏になりすぎないことが大切です。
それを踏まえて、ワキ汗が他の部位の汗よりにおう原因を2つご説明いたします。
その1【ワキの下は汗をかきやすいから臭う】
ワキの下は、汗が分泌される汗腺が集中しています。
また、心臓に近いため、そもそも汗をかきやすい部位でもあります。
ワキの下にある汗腺の多くはエクリン腺です。
体は暑くなると大量に汗をかいて体温を調節します。
エクリン腺から発汗される汗はほとんどが水分なので、さらさらしていてにおいはほぼありません。
ただ、大量に汗をかくと、汗の水分で服についた皮脂から雑菌が繁殖してしまいます。
そのために服のワキの部分がにおってしまい、「ワキ汗がにおう」状態になってしまいます。
その2【ワキの下だけの汗腺、アポクリン腺の汗がにおう】
ワキの下にはエクリン腺の他に、アポクリン腺という変わった性質の汗腺があります。
アポクリン腺は、ワキの下・陰部・肛門・乳輪・耳の中にだけあります。
アポクリン腺から発汗される汗は、時間が経つと独特のにおいが発生します。
この独特のにおいはもともとはフェロモンのように、異性をひきつけるためのものでした。
生まれつきの体質でアポクリン腺の数が多いと、汗の量に関わらず独特の強い汗のにおいがします。
これがワキガと言われるものです。
ワキ汗のにおいの対策方法
【ワキ汗の防臭効果がある洗剤や柔軟剤を使用する】
ワキ汗の量が多い人は、まずは衣服の雑菌を減らすことが先決です。
雑菌が繁殖しないように、脱いだらなるべく早く、抗菌や防臭効果のある洗剤で洗濯してください。
また、肌に直接触れるインナー類を洗わずに繰り返し着るのはやめましょう。
【制汗グッズを使用する】
スプレーやウェットティッシュなど、ドラッグストアで購入できる制汗グッズを使用することもおすすめです。
これは、汗が多い人だけでなく、軽いワキガの方にも効果があります。
ただし、制汗剤には刺激の強いものも有り、お肌の弱い方は肌トラブルを起こす場合もありますので、慎重に選ぶ必要も。
【生活習慣を改善する】
以下のような生活習慣はワキ汗のにおいを強めてしまいます。
ワキ汗が気になっていて当てはまる方は、改善するように努力しましょう。
・動物性タンパク質や油っぽい食べ物を多く食べる。
・香辛料など、辛いものを頻繁に食べる。
・喫煙する。
・大量に飲酒をする。
・湯船につからずシャワーで済ませてしまう。
病院でワキ汗のにおい対策
汗の量が非常に多い方や、ワキガのにおいが強い方は、病院で相談してみるのも有効な手段です。
それぞれの状況にあった改善方法を提案してくれます。
アポクリン腺が多いワキガの方は体質なので、ひとりで悩まずに受診してみましょう。
汗止めボトックス(ボツリヌストキシン)注射
ボツリヌストキシン(ボトックス)の働きにより汗の分泌をコントロールしている神経をブロックすることにより、多汗症を軽減する方法です。
剪除法
独特のワキガ臭は、脇の下のアポクリン腺から出る汗が、皮脂と混ざることによって生じます。
剪除法は、脇の下から直接アポクリン腺を除去し、臭いを元から改善する治療です。
シーズンを問わず、汗の量よりも臭いが気になる方に。