暑い季節は汗をかく量が増えますよね。
肌が弱い人の中には、注意を怠るとすぐにあせもやかぶれなどの症状が起きるという人もいるのではないでしょうか?
今回は、脇汗によるあせもやかぶれなどの肌荒れを予防するための方法についてご紹介します。
脇汗でかぶれてしまう理由は?
脇の下は汗をかく量が多いため蒸れやすい部分です。
また、脇の下にはアポクリン腺という汗腺があります。
アポクリン腺から出る汗は、他の部位にかく汗と異なり脂肪分やたんぱく質が含まれ、ねばつきやにおいが強いのが特徴です。
この汗は雑菌たちにとって恰好の栄養分となるのです。
こうして肌に雑菌が繁殖することで、毛穴の炎症やかぶれなどの肌荒れを起こす可能性が高まるのです。
制汗剤で汗の量をコントロール
制汗剤の使用は、脇下のにおいだけでなく汗の量をコントロールできるのでおすすめです。
汗を抑えることを目的とするなら、脇の下の肌にしっかりと密着するロールオンタイプの制汗剤を使用するといいでしょう。汗の出口をふさいで、脇汗の量をコントロールしてくれます。
バッグやポーチの中にしのばせておける小さめサイズの制汗剤を常に携帯しておき、脇汗が気になった際に塗りなおすと効果的ですよ。
ただ、お肌の弱い方は、制汗剤の成分が肌に合わず、逆にかぶれてしまう方もいるので注意が必要です。
こまめに汗をふきとる
どんなに優秀な制汗剤を使用したとしても、暑い季節にふきだす汗を完全にシャットアウトすることは難しいと言えます。
肌のかぶれやあせもなどを予防するためには、汗をかいたときはできるだけ早めにふきとることが大切です。
ガーゼタオルや、使い捨てタイプの汗ふきシートなどを持ち歩いて、脇の下の清潔感を維持しましょう。
通気性の良い素材の衣類を着る
脇の下の汗を抑えるためには、なるべく通気性の良い素材の衣類を着るのが好ましいでしょう。
汗を吸ってくれる綿素材の肌着や、繊維が粗く風を通しやすい麻素材の衣類は汗をかきやすい季節におすすめです。
とりはずし可能なタイプの脇汗パッドを装着すると、汗じみを防ぎながら肌の清潔感を保つことができますよ。
ただしどちらも長い間着たまま、つけたままにすると最近が繁殖し、逆にあせもやかぶれ、匂いの原因になることもありますので、こまめに着替えたり、取り替えたりすることが大切です。
また、皮膚が汗で蒸れることを防止するような加工がされた冷感インナーを着用するという方法もあります。
速乾性のある素材の夏用のインナーは涼しさと清潔感を維持しやすく、効果的に肌荒れを防ぐことができますよ。
しかしこのような高機能インナーも、乾いたあとに生地に塩分が残り肌への刺激が起こるため、たくさん汗をかくことが予想される日は、替えのインナーを用意しておくことをおすすめします。
それでも汗の量が多く、上記のようなエチケットケアや着替えなどが煩わしいと感じる方は、クリニックで1シーズン簡単に汗の量を抑えられる治療もあるので、気軽に相談してみては?
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